掲示伝道2022年8月

2022年8月26日金曜日

掲示伝道

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現実を無視することや現実をすりかえることが宗教ではありません。
現実を直視する力こそが宗教的精神です。
藤元 正樹

そもそも宗教とは?というお話から。
あなたは何を中心として生きているのか?
 と聞かれたら、みなさんどう答えられるでしょう。その時その時に大切にしてきたことはあった筈です。しかしそれは自分自身の欲求を絶対化し、それを満たすため、自分を正当化するものでは無いでしょうか?
 自分自身の大切なもの「健康・家族・お金」さえ守れたらいい。そういう形でそっくり自分を正当化し、それを守ろうという宗教観。現代ではそういうものを宗教としてきているように思います。つまり宗教が「自分の大切なモノのため」のコトになってきてしまっているのです。ですから、お金や健康を宗教に頼るなどと言いたくないから「無宗教」と答えたりするのではないでしょうか。
 真宗はお念仏を申して救われると説きます。しかし親鸞聖人の仰るお念仏の教えはお念仏を称えれば思うようになりますよ。というものではありません。南無阿弥陀仏とは、その時々で自分の都合の良いことを中心とする身の事実に向き合う私たちの姿そのものだという事でしょう。誰だって病気になりたくはありませんし、歳だってとりたくありません。元気であれば死にたくありません。しかしそれは誰も避けて通れないことです。
 病むことも、老いることも、死もまた特別なことではないのです。それに向かい合い、生き抜く勇気をくれるのが「宗教」というものではないでしょうか。



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